【準優回顧】
10R
赤板、三谷が新山をイン斬したところを、吉澤が叩いて発進。中団が三谷で、新山は、じっと7番手。三谷の2角捲りに併せて番手から捲った武田-芦澤がワンツー。最後に仕掛けた新山が、大外を3着に届く。思ったより武田が強かった。それと、三谷ってスピード不足なのか?。新山が捲り狙いだったことも意外だ。

11R
赤板から深谷が突っ張り先行。突っ張ったっていっても、マクルのイン斬りは中途半端で、深谷はさほど脚は使わず。4番手の好位から新田がホーム発進(ビックリした)すると、慎太郎は牽制を受けて離れる。新田が単騎で出切って、深谷は大きく車間が空いてしまう。深谷は直線で新田に追いついたが、そこまで。新田を差せず、金子に交わされた。

12R
イン斬って前に出た吉田拓を、赤板前4角から仕掛けた脇本が主導権。吉田は突っ張り切れず、3番手に入る(南が離れた)。吉田が後ろを見ていたので「まだ脚が残っている」と思ったが、さにあらず。吉田のピクッを確認したのちに、平原がバック捲って楽勝。番手から出た稲垣が2着で、3着は郡司を交わした近藤。郡司は惜しかった。道中での並走が多すぎたな。

【グランプリへの道】
 3着までに入れば、深谷と武田は出れるのでは。確認しておこう。

第11R 優勝戦
1へ深谷 知広 愛知 26 96
2◎新田 祐大 福島 30 90
3◯武田 豊樹 茨城 42 88
4 新山 響平 青森 23 07
5 金子 貴志 愛知 41 75
6 近藤 隆司 千葉 32 90
7△平原 康多 埼玉 34 87
8 芦澤 大輔 茨城 34 90
9へ稲垣 裕之 京都 39 86
 15 9 738 42 6
 ふと考える。北日本の選手は、昔から今までずっと「前のはしが一番偉い」っていう競走だ。(ワタクシ、競輪にブランクがあるので間違ってるかもしれないが)。伏見も山﨑も一成も友和もそうだったはず。新田は言うに及ばず。一昔前なら中部作戦、今でいうと近畿の絆や関東黄金のようなことをしない。
 それでも新山が行く。新田に任された以上、これは出るしかない。自分よりはるかに強い自力選手が付けてくれた以上、その一着に貢献するしかない。それが競輪だ。
 特別の優勝戦で後ろが優勝すれば、107期の新鋭にとっては充分な勲章だ。ただし、この新山ってヤツは相当に図太そうで、自殺的なド先行はないのではと思える。
 しかし、しかし、平原-武田の重圧は相当なものだ。しかも、平原は武田に差されてもゼンゼンオッケーなのだから。新山は流せない。深谷はカマシ・捲り狙いか。
 素直に新田から。一番強い選手が、最も展開に恵まれるのだ。番手捲りで決める。ヒモは、新田の後ろの選手よりも、平原に乗る武田を重視する。新田の後ろに平原がいたとしても、平原は外へ仕掛けて武田が内を攻めるので武田。武田の優勝戦の勝負強さ、平原との相性ともに半端ではないぞ。武田-新田まで押さえるかも。

KAGI